帝国データバンクセミナー資料:企業経営のやり方
以前、帝国データバンクセミナー資料:財務の見方というタイトルで、帝国データバンクのセミナー資料(2010就活時のもの)から一部重要だと思ったことを書いてみました。この記事は、その続編という形で、今度は企業研究についていろいろと書いてみようかと思います。業界研究・企業研究ともに就活をする上ではとても重要になってきます。なので、この記事を読んで、企業研究のやり方を学んでみましょう。
企業をみる際の重要ポイントは全部で4つ
企業研究をする際に、チェックすべき重要なポイントは全部で4つです。その4つとは、経営環境、商品・サービス、経営者、財務です。この4つ以外にも見るべき項目はいくつかあるのですが、まずはこの4つを見ておくべきです。では、続きでその4つの見方を解説いたします。
経営環境
個別企業の研究・分析をする際には、まずその企業が属する業界全体の動向を把握しましょう。つまり、業界研究ですね。そもそも、「市場あっての企業」であるため、市場規模が縮小する傾向にある業界においては、例え市場独占率が上昇している企業であっても、そのスピード差によっては、成長は期待できません。
経営環境分析における視点としては、経済的要因、社会的要因、自然環境要因、競争要因、技術的要因、政治的要因などがあります。これらの視点から見た際に、その業界・企業がどのような状況に置かれているのかを冷静に分析してみましょう。上の6つの視点にどのような項目が分類されるかは最初は分からないと思うので、以下に表の形で例をまとめてみました。
| 6つの視点 | 具体的な項目例 |
| 政治的要因 | 規制緩和・規制強化/国際情勢の変化/増税・減税 |
| 経済的要因 | 経済のグローバル化/為替相場の変動 |
| 社会的要因 | 少子高齢化/価値観・ニーズの多様化・個性化 |
| 技術的要因 | ITの発達/産業に影響を与える技術革新 |
| 競争要因 | 新規参入業者の急増/企業合併(M&A) |
| 自然環境要因 | 天然資源/気候・風土/温暖化 |
これらの分析は、1日でやろうと思ってできるものではありません。普段からテレビ・新聞・雑誌などのニュースや情報、友人・先生との会話などにアンテナを張り巡らせ、情報を収集し続ける必要があります。これからゆっくり時間をかけてやっていきましょう。
商品・サービス
これは、とても重要です。なぜなら、商品・サービスが悪い会社は売上を伸ばすことができないからです。売上が出なければ当然、利益も出ないので、危険な会社になってしまいます。商品・サービスには大きく分けて2種類あります。それは、BtoBビジネスを行っている企業の商品・サービス、もう1つは、BtoCビジネスを行っている企業の商品・サービスです。どちらのサービスにおいても重要なことは、他社との差別化が図れているかどうかです。他社との差別化を測り、優位性を築くことができているかを見ましょう。差別化のポイントは、製品・サービスそのものと、価格がポイントでしょう。例えば、製品やサービスそのものの場合は、品質、性能、デザイン、環境への配慮、アフターサービス、店舗数などが挙げられます。
また、新規事業・新商品開発にどれだけ積極的に取り組んでいるのか?も重要です。時代変化の早い現代では新商品開発・新事業への取り組みが重要です。企業のホームページ上での『沿革』や『ニュースリリース』のページを見ることで新商品開発・新事業への取り組みにどの程度力を入れているかを把握することができます。
また、分析対象の企業が業界内でどのような地位にいるのかを把握することも重要です。たとえば、業界内で最大のシェアを持つリーダー。リーダーに果敢に挑戦し、1位を取ろうとするチャレンジ精神旺盛なチャレンジャー。リーダーには挑戦せず、現状維持を目指す保守的なフォロワー。リーダーの扱わない分野で活躍するニッチャーなどがあります。つまり、業界内最大のシェアを得ている会社のみが優良企業だとは限らないということです。
経営者
特に中小企業・ベンチャー企業では、経営者が会社に与える影響力が大きいです。経営者の力量がその会社の未来を左右する、と言ってもいいくらいでしょう。見るべきポイントは、業界歴・経営経験がどのくらい豊富であるか、一部門偏重主義に偏ってないか、明確なビジョン・理念の有無などがあります。ただし、業界歴が短いからダメだ、とかそういったことではなく、総合的に判断する必要があります。例えば、一部の業界では、異業界出身の経営者が思い切った手を打つことによって、業界の壁を突き破るケースもあります。
以上で、何を見ればいいかは分かったかと思いますが、何を見るかが分かったとしても、どうやって調べればいいかは難しいと思います。具体的なチェック方法としては、会社説明会、選考で経営者の方がいる場合は、そのときに直接、今度のプランや経営ビジョンについて聞いてみるべきです。また、直接経営者の方に聞くだけではなく、OB・OG訪問などで社員の方にヒアリングを行ったり、経営者の書いた書籍、経済誌の記事、新聞への投書、インターネットなどを用いて情報を収集しましょう。IT系の企業であったり、ITに強い経営者、情報発信の有益性を知っている経営者であれば、自身のブログを持っていたり、twitterアカウント(yamablo -twitterを始めよう)などで経営者自らが情報発信を行っていることもあります。
重要なことは、様々な方法で経営者についての情報収集を行い、多面的に分析することです。
財務
財務については、前回の記事(帝国データバンクセミナー資料:財務の見方)にて詳しく解説したので、今回は割愛することにします。まだ読んでない方は、帝国データバンクセミナー資料:財務の見方の記事をチェックしてください。
その他
他にも社風・体質・労働環境などを見ることが考えられます。どのような聞き方で聞けば、どのような調べ方であれば、本当に知りたいことを知ることができるのかしっかり考えてから聞くようにしましょう。また、企業訪問などではあまり聞くことができない転職者の声(その会社を辞めた人の意見)を聞くことができるような機会があれば、積極的にいろいろ聞くようにしましょう。
最後に一番重要なことは、最後は自分の判断で決めることです。どんなに企業研究をしたとしても終わりはありません。最後には自分自身で決断することが大切です。
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